仏教経典現代語訳

千手千眼観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼

【原文】 南無喝囉怛那哆羅夜耶。南無阿唎耶。婆盧羯帝爍鉗囉耶。菩提薩埵婆耶。摩訶薩埵婆耶。摩訶迦盧尼迦耶。唵。薩皤囉罰曳。數怛那怛寫。南無悉吉利埵伊蒙阿唎耶。婆盧吉帝室佛囉楞馱婆。南無那囉。謹墀醯唎。摩訶皤哷。沙咩薩婆。阿他豆輸朋。阿逝孕。…

般若心経 現代語訳

仏説摩訶般若波羅蜜多心経 「仏の説く偉大な仏の智慧の悟りを開く核心の教え」 観自在菩薩は真実に目覚める智慧の行を努められて、身も心も「空」であることを悟られ、一切の苦しみから救われる道を示された。シャーリプトラよ、形あるものは空であり、空が…

妙法蓮華経如来寿量品偈

私が仏になってから経過した期間は、百千万億という長い時間です。その間に教えを説いて数限りない人々を教化し、仏の道に導いてきました。それから長い時間が経過しました。人々を救うために、一度は(釈迦として)死んだ姿をとりましたが、実際に死んだの…

参同契

インドに生まれ、人の道(仏法)を説き続けたブッダの教えは、西から東へ、つまりはインドから中国へと大切に伝えられた。これを理解しようとする人々の頭脳は、当然のことながら一人ひとり異なっている。賢い者がいれば愚鈍な者もいる。しかし仏法は誰にで…

寶鏡三昧

見えるがままだ。真実はありのまま、何一つ隠すことなく堂々と目の前にあらわれているではないか。 そのような言葉で、ときに論理を超越して弟子たちに真理を説いてきたブッダの教えは、弟子から弟子へ、綿々と受け継がれてきた。今、この書物を読む者は、そ…

曹洞宗「修証義 第五章 行持報恩」

第二十六節人間としてこの世界に生まれたのなら、折にふれて「ブッダならどうするだろうか」と思惟し、自分もまた人々を救う菩薩として生きていこうという志しを立てることが肝要である。私たちは人間世界に人間として生まれ、苦楽相半ばする人生を送ってい…

曹洞宗「修証義 第四章 発願利生」

第十八節仏の道を歩いていこうとすることは、自分の幸せよりも周囲の人の幸せを考える生き方を志すということでもある。在家の人であろうと、出家して僧侶となった者であろうと、どのような境遇にあっても、自分の幸せよりも人の幸せを願うような心をおこし…

曹洞宗「修証義 第三章 受戒入位」

第十一節仏の道を歩む者は「真実を悟った者」「真実についての教え」「真実に沿って生きる人々」の3つの宝を尊重しなさい。生まれ変わり死に変わってもこの三宝(さんぼう)を尊重し続けるような強い志しを持っていなさい。インドから中国へ、中国から日本…

曹洞宗「修証義 第二章 懺悔滅罪」

第七節ブッダをはじめとする歴代の祖師方は、慈悲の心から救いの門を開き続けてこられた。それは、この世界に生きるすべての人々を安らかな心へ導くための教えの門であった。どのような人であっても、志しを持ったならば、誰もがこの教えの門の内に入ってい…

曹洞宗 「修証儀 第一章 總序」

第一節生とは何かを明らかにし、死とは何かを明らかにすることは、仏教徒として最大の課題である。生死の中に仏のさとりがあれば、生死は無くなる。ただ、生死がつまりは涅槃だと心得、生死だからといって嫌うべきではなく、涅槃だからといって願うべきでも…